親のことを家族で話し合うための家族会議シート
FAMILY MEETING SHEET
親の介護や見守りを話し合う家族会議シート
親の介護や見守りについて家族で話すときは、いきなり結論を出そうとすると負担が大きくなります。 まずは、親の状態、本人の希望、家族ができること、相談先、次にやることを一枚のシートに整理しましょう。
親の状態・本人の希望・役割分担を、責めずに一枚へ整理します。
この記事で分かること
- 家族会議シートに書く項目
- 親の状態や本人の希望を整理する方法
- 兄弟姉妹で役割分担するときの考え方
- 費用・手続き・仕事との両立を確認する視点
- 地域包括支援センターや市区町村窓口へ相談する前の準備
緊急性があるときは、家族会議より安全確認を優先
親と連絡が取れない、転倒している、急な体調不良がある、火の元が心配、事件や事故の可能性がある。 このような場合は、話し合いの準備よりも、救急・警察・近隣親族などへの連絡を優先してください。
SHEET
家族会議シートに書くこと
完璧に埋める必要はありません。空欄を残してでも、「事実」「本人の希望」「家族ができること」を分けて書くと話し合いやすくなります。
今、何が心配か
食事、買い物、掃除、通院、服薬、転倒、物忘れ、電話の様子などを事実でまとめます。
どう暮らしたいか
自宅で暮らしたい、まだサービスは使いたくない、家族に頼りたいなど、本人の気持ちを確認します。
できること・難しいこと
電話、帰省、通院同行、書類整理、相談先への連絡など、無理なく続けられる範囲を出します。
家族だけでは難しいこと
毎日の見守り、夜間対応、専門的な介護、医療判断、急な駆けつけは外部相談も考えます。
お金と手続き
交通費、配食、見守り、介護サービス、介護保険申請、勤務先制度などを確認します。
誰が、いつまでに、何をするか
相談先へ連絡する人、帰省時に確認する人、次回の話し合い日を決めておきます。
PRINT MEMO
印刷・共有前に使える家族会議メモ
家族LINEで共有する前、電話で話す前、帰省時に話す前に、この部分だけでも整理しておくと話し合いが進めやすくなります。
このシートは、PDFを開いてそのまま印刷できます。家族で共有したい場合は、PDFをダウンロードして保存してください。
1. 話し合い前の確認チェック
まずは「何を決める会議なのか」を小さくします。初回から全部決めなくて大丈夫です。
今日の話し合いで決めたいこと
FLOW
家族会議の進め方
初回から介護サービスや施設の結論を出さず、まずは情報共有から始めます。
親の状態を共有する
食事、買い物、通院、服薬、転倒、物忘れなど、気になっていることを具体的に共有します。
本人の希望を確認する担当を決める
親がどう暮らしたいかを、誰がどのタイミングで聞くかを決めます。
できること・難しいことを分ける
無理な約束を避けるため、各自ができる支援と難しい支援を正直に出します。
公的窓口に相談する内容を決める
地域包括支援センター、市区町村窓口、かかりつけ医などに何を聞くかを整理します。
次にやることを1つだけ決める
相談先へ連絡する、帰省時に確認する、連絡先をまとめるなど、小さな一手で終えます。
ROLE
役割分担シート
「平等に分ける」より、「続けられる形で分ける」ことを優先します。空欄でもかまいません。
| 項目 | 担当 | 内容 | 期限・次回確認 |
|---|---|---|---|
| 親への連絡 | 記入: | 定期連絡、様子の共有、電話に出ないときの確認 | 記入: |
| 現地確認 | 記入: | 帰省時チェック、冷蔵庫、郵便物、玄関、家の中の確認 | 記入: |
| 相談先への連絡 | 記入: | 地域包括支援センター、市区町村窓口、かかりつけ医への相談 | 記入: |
| 書類・手続き | 記入: | 介護保険、医療、保険、銀行、役所関係の書類確認 | 記入: |
| 費用の整理 | 記入: | 交通費、配食、見守り、介護サービス、家族内の費用負担 | 記入: |
COST / PROCEDURE
費用・手続きで確認しておくこと
お金の話は後回しにすると揉めやすくなります。金額を決める前に、まず確認項目だけ共有します。
費用の確認
- 帰省や通院同行にかかる交通費
- 配食、見守り、家事支援などの月額費用
- 介護保険サービスを使う場合の自己負担
- 家族の立て替えがある場合の記録方法
- 誰が請求書や領収書を保管するか
手続きの確認
- 要介護認定を相談するか
- 親の保険証、介護保険証、お薬手帳の保管場所
- かかりつけ医・薬局・緊急連絡先
- 家の鍵、管理会社、近所の連絡先
- 市区町村や地域包括支援センターへ聞くこと
TALK
家族へ伝える会話例
責める言い方ではなく、「一度整理したい」という形にすると始めやすくなります。
「最近、親のことで少し気になることがあるから、一度だけ状況を整理したい。すぐ何かを決める話ではないよ。」
「誰か一人に負担が寄らないように、できることだけ出し合っておきたい。」
「家族だけで決めるより、地域包括支援センターに一度相談して、次に何をするか確認しよう。」
LINE EXAMPLE
家族LINEで送る文例
兄弟姉妹へ送るときは、結論を急がず「共有」と「整理」を目的にすると受け止められやすくなります。
「最近、親の様子で少し気になることがあります。すぐに介護や施設の話を決めたいわけではなく、 まずは今の状態、本人の希望、家族ができることを一度整理したいです。食事、通院、薬、買い物、転倒の心配など、 それぞれ気づいていることを共有して、次に相談する先だけ決めませんか。」
WORK
仕事との両立も確認する
働きながら親を支える家族がいる場合は、勤務先の制度も早めに確認しておくと安心です。
まとまった期間の調整
入退院、介護体制づくり、手続きが重なる時期に備え、勤務先の制度を確認します。
通院・手続きの対応
通院付き添いや市区町村窓口での手続きなど、スポット対応が必要な場合に確認します。
勤務時間の相談
短時間勤務、時差出勤、在宅勤務など、勤務先で使える制度や相談窓口を確認します。
SEARCH WORDS
親の住所地で調べる検索語
介護や高齢者支援の窓口は、家族の住所地ではなく、親が住んでいる市区町村で確認します。
※「親の住所地」は、親が住んでいる市区町村名に置き換えて検索してください。
今日できる一歩
まずは、家族会議シートの最初に「親の今の状態」「家族ができること」「次に確認すること」を3つだけ書いてみましょう。 それだけでも、話し合いの入口がかなり整います。
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参照日:2026年5月5日