老人ホームを考える前に、家族で確認しておきたいこと
BEFORE CARE HOME
老人ホームを考える前に、家族で確認しておきたいこと
親の暮らしが心配になると、すぐに老人ホームを探した方がよいのか迷うことがあります。 ただ、最初に必要なのは施設探しではなく、親の状態、本人の希望、家族でできること、相談先を落ち着いて整理することです。
STEP GUIDE
この記事の段取り
この記事では、老人ホームを探し始める前に、家族で確認しておきたいことを順番に整理します。
- まず確認する3つを整理する
- 親の状態と生活の困りごとを分ける
- 本人の希望を確認する
- 家族でできること、できないことを分ける
- 公的窓口に相談する目安を確認する
FIRST CHECK
まず確認する3つ
老人ホームを探す前に、まずは「本当に施設が必要な段階か」を整理します。
親の状態
食事、買い物、掃除、通院、服薬、転倒、物忘れなど、どこに困りごとが出ているかを確認します。
本人の希望
できるだけ自宅で暮らしたいのか、誰かに見守ってほしいのか、施設に抵抗があるのかを確認します。
家族の支援力
連絡、帰省、通院同行、書類整理、緊急時対応など、家族が現実的にできることを整理します。
緊急のときは、施設探しより安全確認を優先
転倒、急な体調不良、連絡不能、火の元の不安、命に関わる可能性がある場合は、 老人ホーム探しよりも、救急・警察・近隣親族などへの連絡を優先してください。
STATUS
施設を考える前に見る親の状態
「一人暮らしが心配」だけでは判断しにくいので、困りごとを分けて見ていきます。
生活面で見ること
- 食事が取れているか
- 買い物に行けているか
- 掃除や洗濯ができているか
- 郵便物や請求書がたまっていないか
- 火の元や戸締まりに不安がないか
身体・認知面で見ること
- 転倒が増えていないか
- 薬の飲み忘れが増えていないか
- 通院を忘れていないか
- 同じ話や約束忘れが増えていないか
- 急に外出や人付き合いが減っていないか
CHOICE
老人ホーム以外の選択肢も整理する
施設入居だけが答えとは限りません。状況によっては、自宅での支援や見守りで整えられる場合もあります。
見守りを増やす
電話、近所の人、見守り機器、配食時の安否確認などで、まず生活の変化を把握する方法があります。
生活支援を使う
買い物、掃除、食事、通院など、困っている部分を支える方法を相談できます。
住まいを見直す
自宅の安全対策、家族の近くへの住み替え、高齢者向け住まいなど、段階的に考えます。
MEMO
家族で話す前の整理メモ
家族会議をする前に、感情だけで話さず、事実を短くまとめておくと進めやすくなります。
メモに書くこと
- 親が今困っていること
- 最近起きた心配な出来事
- 本人が望んでいる暮らし方
- 家族ができる支援
- 家族だけでは難しいこと
- 急ぎで相談したいこと
- 費用面で確認が必要なこと
TALK
親に伝える会話例
「老人ホームに入って」と急に伝えると、親が強く不安を感じることがあります。 まずは、暮らしの困りごとを一緒に整理する言い方が向いています。
「これからも安心して暮らせるように、最近大変になっていることを一緒に整理したいな。」
「すぐに大きなことを決める話ではなくて、何かあったときに分かる方法を考えておきたいんだ。」
「家で続けられる方法と、ほかの選択肢の両方を見て、慌てずに考えよう。」
FAMILY
家族で決めておきたいこと
施設を探し始める前に、家族の役割と判断基準をそろえておくと、話がこじれにくくなります。
家族会議で話すこと
- 今すぐ困っていることは何か
- 親本人の希望を誰が聞くか
- 家族で支えられる範囲はどこまでか
- 緊急時に誰が動くか
- 地域包括支援センターへ誰が相談するか
- 費用の話を誰が整理するか
CONSULT
相談先を確認する
施設を探す前に、公的窓口で「いま何を優先すべきか」を確認しておくと安心です。
地域包括支援センター
高齢者の暮らし、介護予防、家族の相談先として確認したい窓口です。
市区町村の窓口
介護保険、要介護認定、地域の支援制度などを確認できます。
かかりつけ医・薬局
体調、服薬、認知面、転倒などが気になる場合は、医療側にも相談します。
BEFORE SERVICE
民間サービスや施設紹介を使う前に
民間サービスを使う場合でも、先に家族側の条件を整理しておくと、必要以上に迷いにくくなります。
目的
安否確認なのか、食事支援なのか、介護体制なのか、何を解決したいのかを決めます。
費用
月々の費用、初期費用、追加費用、家族の負担範囲を確認します。
場所
親の地元に近い方がよいのか、家族の近くがよいのか、通いやすさも考えます。
今日できる一歩
まずは「親が困っていること」「本人の希望」「家族だけでは難しいこと」を3つだけメモしておきましょう。 そのメモが、家族会議や地域包括支援センターへの相談につながります。
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参照日:2026年5月4日